藤井守之選手が技選スーパーファイナルで圧巻の滑り

Masakiです。

春スキーシーズンですね～　土日で滑ってきたのですが、特に土曜日、ロンT1枚で滑っていても暑い… 春を通り越して、初夏のような気分を味わいつつ雪の上にいました。頼むからGWまでは滑らせてくれ(;つД｀)

さて…

藤井守之選手の不整地小回りに感動

先日、第53回全日本スキー技術選手権についてコチラで所感を書きつつ、大のコブ好きであることをカミングアウトしたわけですが(そんなに大袈裟なことじゃないｗ)

はよDVD見たいな～　と、思ってたら、結構YouTubeに個人で撮った動画をアップしてくれる人がいるのね。YouTubeは毎日のように開くページなのに、今まで技選をYouTubeで検索しようとしてみたことなかったかも^^;

ちゅ～ことで、この投稿では、個人的な意見を遠慮無く盛り込み、その動画について、書いてみたいと思います(笑)

私のお目当ては当然スーパーファイナル(不整地小回り)なのですが、面白く編集してくれている方がいらっしゃいました。全20人の滑りを滑走順ではなく、得点順の逆打ちで動画を作ってるんです。20位から始まって1位で終わるってことね。

当たり前ですが… 最初に映し出された選手でもめちゃめちゃ上手いです。さすがスーパーファイナルって感じ。ただ、その中でも上位になるにつれて、変化が見えてきます。

この動画の中での最終滑走者は藤井守之選手、不整地の滑りがかっこいい大好きな選手です。

全体的な傾向として、上位選手の方が「速く」「吸収がスムース」になっていくのですが、最後に映し出された藤井選手は群を抜いたスムースな滑りで、恐ろしいスピードを出して落ちてきてました。

吸収に淀みがあったり、途中で吸収を止めてしまうと、スキーのトップが過剰にたわみ、詰まるような減速要素になってしまいます。単純に…

吸収がスムース → 減速要素が少ない → 速い

って、ことだよね。

以前に比べて、上位選手はナローライン(浅回り)を通ってきます。バンクマジック全盛期と比べたら、振り幅は半分以下になってるんじゃないかな。

振り幅が小さくなるということは、コブの一番低い場所から一番高い場所へ移動する時間が短くなるでしょ。つまり、吸収の量や時間はもちろんですが、足を上げるスピードそのものが以前と比べて強く求められます。ラインコブとはいえ、形状、サイズが全て揃っているわけがありません。そのシビアな吸収動作を1コブ1コブ、オーダーメイドで行っていくわけです。

トップデモは、まず柔らかい板なんて使わないだろうから、板のトップはコブにあたった瞬間から急激に上向きに動き出します。それを鋭い吸収動作でいなして、細い弧を描きつつうさぎ平という急斜面を落ちてくるんです。本当にすごいですよね～

昔の技選では、わざとソールをジャッジに見せるような後傾から、ガツッとポジションを戻すような演出がよくありましたが…

個人的には嫌いです

上級者がわざと不安定な滑りをするなんてねぇ(笑)

藤井選手は終始、アッパーボディを安定させて脚をしなやかに動かし、全てのターンでトップシートをジャッジに見せつけにいってます。また、コブの壁に当たる時の反力を板を横に向けた状態で受け止めたり、ズラして逃がしていく選手が多い中、真っ直ぐに突っ込みつつ、吸収でいなして、斜面下に向かおうとする慣性の邪魔を最小限に抑えています。（簡単に言うと他の選手に比べ、板が横を向き始めるタイミングがごくごくわずかに遅い感じだね）超高次元の安定感を見せつつも落ちてくる滑り… かっこよすぎます(*´∇｀*)

あえて、重箱の隅をつつくならば、後半のターンは、疲れからなのか、屈伸時に上半身のお辞儀方向へのカウンターが若干見られ、数回ですが顔が落ちてます。でも、これももしかしたらコブの形状のせいかもしれませんね。

Masaki的には基礎スキーのコブとして、藤井選手の滑りは、単純に最もかっこいいと思ってます。少しでも藤井選手の滑りに近づけるよう練習しなければ^^

藤井選手、来年も期待しています、がんばって下さい！

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